看護師の悩みのひとつ、それは新人教育!
看護師であれば、誰もが経験するプリセプター!
どうやって新人看護師に指導すればいいのか、また新人看護師と気が合わなくて悩む人も多いと思います。
さて、私も何度かプリセプターを経験して、新人教育で悩んだことは多々ありました。
そんな中、特に新人教育の悩みが絶えなかった時期がありました。
それは・・・
担当した新人看護師がとんでもない新人ナースだったんです!
新人看護師の悩み。態度が悪く、先輩から目をつけられてしまった。

私がプリセプターをしたときに担当した新人看護師の話です。
これが、また問題児の新人ちゃんだったんですが。
ある日、新人ちゃんがミスをして、定時を過ぎて他の先輩に指導されていた時です。
こういうときはどう対応した方がいいのか、どうしてあんなミスに至ったのか振り返っていました
しかし、新人ちゃん反省の色が見えずあろうことか新人ちゃんはため息。
さらに、時計を頻回に見る行為をしてしまいます。
新人看護師の態度の悪さに、指導していた先輩はブチ切れ
こういった態度は瞬く間に先輩たちの間で噂が広がり、先輩たちに新人ちゃんは目をつけられてしまいました。
他の新人には細かく教えてくれるのに、くまみの新人ちゃんには必要以上のことは教えてくれなくなりました。
看護師の新人教育の悩み。わからないまま勝手に行動してしまう

新人の頃、口を酸っぱくして言われましたよ。
とにかくわからないまま行動しない!
患者さんに聞かれてわからないことがあれば一旦ナースステーションに持ち帰る。
そして、先輩に相談すること!
基本中の基本ですよね。
もちろんくまみも新人ちゃんには口酸っぱく伝えていました。
しかし、私の熱い指導は全く響いてなかったようです。
ある日、新人ちゃんがナースステーションで看護記録をしてる時に心電図アラームが鳴りました。
何を思ったのかアラームの消音を押して、再び席に戻り、看護記録を続けたのです。
この一連の流れを見ていたくまみは、嫌な予感がしてアラームが鳴った患者さんのところへ行きました。
すると、患者さんはけいれんを起こしていたのです。
幸いすぐに自然消失したけいれんだったため、大きな事故にはつながりませんでした。
心電図はけいれんにより、頻脈を起こしアラームが鳴っていたのです。
ナースステーションに戻り、新人ちゃんになぜアラームを消音にしたのか聞きました。
もちろん他のスタッフはノイズなのか、不整脈なのか心電図の波形を判断し、アラームを消音にしています。
普段と違う波形だったり、緊急を要する波形ならすぐに患者さんのもとに駆けつけます。
今回のケースも受け持ち含め、他のスタッフもこの患者さんはけいれんが起きやすいことを周知しており、アラームが鳴ったら要注意だ、と理解しています。
そんなことも知らずに、ただアラームを消すなんて。せめて誰かに相談してよ!!
わからないまま行動するのは患者さんが危険な目に合うから絶対しないで!
新人教育の悩み。インシデントが続き、結局夜勤を始められない

新人ちゃんは何とか一人でバイタルチェックやラウンドの自立を許可されました。
点滴の更新や接続などの簡単な医療行為も他の上司たちの許可も出て、自立していました。
そこからですよね。
よく新人がインシデントを起こしがちなのは。
他の新人さんも点滴や内服忘れなどのインシデントはありました。
しかし、くまみの新人ちゃんはとにかくインシデントがひどい!
少し先輩の目が離れたからと、気を緩めすぎたのでしょうか?
とんでもないインシデントを起こします。
点滴を違う患者さんに誤投与してしまったのです。
忙しすぎた先輩がなぜか新人ちゃんに、「この点滴を更新してきて」と依頼したそうです。
新人ちゃんは患者さんの名前を聞き間違え、点滴のラベルや本人確認も特にせず投与したのです。
忙しいからと、新人に依頼したのも間違いでしたが、ラベルと患者さんの本人確認を怠っていなければ、防げました。
幸い、命に関わるような薬剤ではなかったので大事には至らず。
上司やくまみがフォローをしていた時は、看護の基本はできていました。
もちろん、点滴の投与の仕方や、本人確認も行っていました。
なので、上司の許可のもと自立させていましたが、先輩の目が少しでも離れると、やらかす新人は多いんですよね。
しかし、この新人ちゃんは誤投与以外でもインシデントが続きました。
師長や主任と相談し、このままではとんでもないアクシデントにつながる!
と、判断した私たちは新人ちゃんの自立を取りやめます。
多重課題が上手くこなせない新人看護師は自立してからボロが出始めます。
ワークシートの使い方や、ケアを忘れないよう一日のスケジュールの立て方など、もう一度一から指導することになりました。
しかし、そう簡単に自立の再許可は出してもらえず。
さらに、病態や観察注意点について質問しても、適当な回答。
わからないならそう言ってほしい。
勉強もしていないのに浅はかな知識で当てずっぽうで答える。
そうしたらどれか当たるだろうと思っている新人はアウトです。
そんなクセがつくと、患者さんに質問された時もそんな対応をしてしまうからです。
そして、勉強してこないからどんどんわからないことが増えるのみ。
とうとう、新人ちゃんは夜勤も入れずでした。
新人看護師の冷たい態度の裏側にはとんでもない事実が!

こんな新人ちゃん、徐々に上司たちから見離されていきました。
意地悪な先輩なら尚更、きつい言葉で怒鳴ったり、心ないことも言う人もいます。
くまみも、マンツーマンで指導しても勉強してこない時点で教えることは無意味なのかな、と感じ始めます。
しかし、プリセプターになったからには自分だけは見離さずにいようと決心します!
ですが、もうくまみもストレスで胃痛が限界な状態でした。
ところで、この新人ちゃん笑顔が全くありませんでした。
新人のいいところと言えば愛嬌と笑顔!
それだけで患者さんは癒される!
検温で対応してるところを見ても、まぁ本当に冷たい態度!
十人十色だし、クールな看護師がいてもいっか!
そう思うようにしていましたが、ある日患者さんにそっけない態度をしているところを見てしまいました。
さすがにそれはダメだろうと思い注意しました。
仕事が楽しくないのかな?何か悩んでる事はあるのかな?
そう思い話を聞いてみました。
と聞くと、なぜか急に泣き出す新人ちゃん!
さすがに他の先輩たちから冷たくされたのが、辛いのかな。
夜勤も入れず、いつまでも自立できないし、かわいそうに。
そんな風に同情していると、とんでもないことを言い出します。
泣いた理由はそれかよ!!
当時働いていた病棟は神経内科と脳外科の混合病棟でした。
主に成人か高齢者の患者さんばかりです。
確かに新人にしてみれば興味のある分野じゃないと、やる気出ないかな。
でも、看護師になったんだからいろんな分野を学んで、視野を広げればいいのに。
そう、説得しましたが、
と、全く悪気もなく言います。
もう、これを聞いてくまみはこの新人ちゃんの教育をあきらめました!
新人教育で悩んでいた自分が馬鹿らしくなってしまいました。
本人のやる気がないから、勉強もしたくないし、患者さんにも興味がないわけだ!
てか、社会人舐めてるのかよー!!
給料もらって雇ってもらってるんだから、しっかり働けよ。
師長さんブチ切れです。
そんな甘ったれた考えが通るか!
小児科に行く前にしっかり下準備という形で、成人や老年期の看護と技術を磨いてからでも遅くないのでは?
と、説得してみても変化が見られない新人ちゃん。
こんな中途半端な時期に異動になっても先方さんも迷惑な話。
しかし、やる気のないスタッフを養えるほどマンパワーはありません。
半年ほどで新人ちゃんに対するプリセプター教育は中止になりました。
1年間は受け持ちは無しで採血やオムツ交換、物品補充、患者移送など、ひとりでもさほど侵襲の少ないケアだけでもしてもらうことに。
とりあえず働いてもらう!給料の分はとにかく働いてもらう!
どうぞ、2年目から小児科で頑張って!
という、結果になりました。
うーん、小児科に異動しても続くのでしょうか。
いやはや、疲れました。
まとめ

十人十色、新人さんにもいろんなタイプがいます。
でも、勉強する気がない人はいつまでたっても成長しませんよね。
しかし今回、とんでもない新人看護師を担当したと振り返ってみて、いわば匙を投げだした状態になってしまったわけで。
他にもっと違う解決法がなかったのかな?と後悔しています。
それは、ある本を読んで、今の若い子たちの生態を知って、従来通りの指導法は通用しないことを知ったのです。
最新!看護師の新人教育方法についてはこちらの記事を参照してください!

