今回は稽留流産手術の実体験を紹介します。
タイミング法とホルモン療法を行い、不妊治療を乗り越え無事に妊娠したのですが、
残念ながら2度目の流産をしてしまいました。
悲しくて、涙が止まりませんでした。
でも、待ち受けている現実『稽留流産手術』怖くて怖くて、他の体験者のブログを読んだりしていました。
同じような体験をした人のブログを読んで、ツライ思いをしているのは自分だけじゃないんだな、と励まされました。
また、具体的に稽留流産手術について知ることで、心の準備というものができた気がします。
そのため、私も誰かの役に立てるかなと思い、稽留流産手術の実体験や手術当日の一連の流れ、その後の妊活について紹介させていただきます。
1回目の流産についてはこちらの記事をどうぞ↓↓

稽留流産までの経緯。2度目の妊娠発覚と流産。

甲状腺機能低下症の治療、タイミング法、ホルモン療法、その他サプリメントなど様々な治療や妊活を行なってきました。
どうせ今月も生理が来るのだろうと期待はしていなかったのですが、生理予定日を過ぎてもなかなか生理が来ない!
妊娠検査薬を使用し、前回は薄かったのですが、今回はくっきり陽性反応が出ました。
その結果に夫婦で大喜び!
でもその反面、心から喜べません。
1度目の妊娠の時に流産を経験しているからです。
また流産したらどうしようという不安な気持ちとやっと妊娠できた!という喜びと入り混じっていました。
生理予定日から1週間と少し早いかもしれませんが、前回流産しているため早めに産婦人科を受診しました。
エコーの結果、無事に妊娠していることがわかり胎嚢袋を確認することができました。
1週間後、再受診。
胎嚢袋は大きくなり、さらにその中に胎児の付属物がみえました。
確実に成長してる!とくまみは喜んでいました。
しかし、その反面なぜか産婦人科の先生はいまいちな反応。
くまみの場合、毎月排卵をチェックしてもらっていたため、排卵日がいつなのかはっきり判明しているのです。
エコーで見た胎嚢袋の大きさから妊娠週数が判明することができます。
しかし、排卵日から計算した妊娠週数と、エコーの胎嚢袋の大きさからわかる妊娠週数が一致しないと言います。
つまりどういう事かと言うと、赤ちゃんの成長が遅いのです。
そのため、毎週診察に行くことになりました。
毎週受診し、エコーを撮るたびに赤ちゃんは少しずつ成長していきます。
胎嚢袋も徐々に大きくなり、リング状の卵黄嚢がはっきり見えて、その後も胎芽が見えました。
しかし、
少しづつでも赤ちゃんは大きくなってきてるのに、まだ成長遅いのか・・・。
夫に励まされつつ、期待と不安が入り混じります。
週数8週目で心拍を確認することができて、エコーで小さく動いているのが見えました!
前回の流産の時は、心拍を確認することなく自然流産していますので、やっと妊娠した実感が湧いてきて心の底から嬉しかったです。
赤ちゃんの心拍を確認できたら流産の確率は下がると聞いていたので、心拍を確認できた時本当に安心しました。
それでも医師は、
先生は恐怖心をあおりますが、毎週少しづつでも赤ちゃんは成長していたので、期待は膨らむ一方でした。
妊娠数週9週目。
この日は夫も仕事が休みだったため付き添っていました。
診察台に乗り、エコーを確認して映像を見ていると、とてつもない不安が押し寄せてきました。
あれ、赤ちゃん動いてないんじゃないの・・・?
先生も何度もエコーで探ってくれたりしましたが、
「残念だけど、心拍止まってるね・・・」
期待していただけに絶望感が強く、とてつもない悲しみが押し寄せてきます。
付き添っていた夫も呼ばれ、二人で説明を聞きます。
出血や腹痛もなく、胎児が子宮の中で亡くなってしまっている稽留流産と診断されました。
悲しみと絶望で頭が真っ白になりながら医師や助産師からの説明を聞きました。
数日後にもう一度エコーを確認し、心拍の停止を再確認した後、手術の前処置をすると言います。
診察室では涙をこらえ、説明を聞いていたので、車に着いてからいっきに涙が溢れだし、夫と二人で泣きました。
どこかで不安を感じていましたが、やっとの思いで妊娠し、ゆっくりながら成長して動いている赤ちゃん。
夫に励ましてもらいながらも、赤ちゃんの成長を毎週楽しみにしていました。
でも、今お腹の中にいる赤ちゃんはもう亡くなっているんだと思うと、毎日涙が止まりせんでした。
稽留流産手術の実体験。前処置と手術当日の一連の流れ

手術前日にもう一度、エコーを撮りました。
心のどこかで、もう一度動いていないかな、先生の誤診であってほしい!!とひたすら祈っていました。
しかし、心拍は動いていませんでした。
ここから手術の前処置と稽留流産の手術について詳細を記載していきます。
手術前日
子宮口を広げて翌日手術がスムーズに進めるよう前処置を行いました。
細い管でタンポンのようなものを子宮の入り口に置いて、そのタンポンがどんどん水分を含み子宮口を広げるという処置になります。
管を入れる時少しチクっと感じましたが痛みは気になりませんでした。
ただ、徐々に通常の生理痛のような重だるさは感じましたが、念のため鎮痛剤を処方されていたため睡眠時に内服し朝までぐっすり眠れました。
手術当日
手術にかかる時間は約15分から20分。
朝、病院についてからもうあっという間です。
病院に着いたらまず排尿を済ませ、術衣に着替えて、手術台に向かいます。
怖くて震えました。
そして、手背に点滴の針を挿入され、点滴が流れます。
手背から肘にかけてジンジンと重たくなります。
目を閉じて、深呼吸するよう促され、
吸って、息を吐き出した瞬間から記憶がありません。
うっすら目を開けた時はすでにベッドに移乗されていました。
うっ、確かに生理痛みたいに痛い。
鎮痛剤の座薬をお尻から入れられ、再び眠りについたのをうっすら覚えています。
手術から約1時間後、ほぼ覚醒しました。
というのが感想です。
全身麻酔は人生で初めてでしたが、こんなにも一瞬で手術が終了しているなんて、医療の力ってすごいなと思いました。
そこからウトウトしたり、目が冷めたりを繰り返し、手術終了後約2時間で完全に覚醒し歩けるようになりました。
第一歩行を行い、点滴をされていたため、尿が貯まっていて、フラフラしながらトイレに行きます。
おしっこの出にくさがありました。
その後、診察をしてもらい膣内のガーゼを取り出してもらいました。
何もなくなってしまったエコーの映像を見て、
本当に赤ちゃんいなくなっちゃったんだ、という実感を感じた瞬間でした。
足元はややフラフラしつつ、夫に支えられながら帰宅し、再び涙が止まりませんでした。
きっと、また赤ちゃん帰ってきてくれるよね。
また、一緒に頑張ろうと、二人で誓いました。
術後の腹痛は生理痛のような感じでした。
術直後に座薬を使ってからは鎮痛剤を使用せずに済む程度の痛みでした。
子宮の中に出血が貯留しないよう、しばらく子宮収縮剤を内服しました。
通常の生理のような出血が続き、止まったのは1週間程度。
ただ、オリモノは多く完全になくなったのは2週間はかかりました。
稽留流産手術後から妊活と妊娠するまで。

術後は翌日と1週間後と、2週間後に診察に行きました。
今回で2回連続の流産となった件について先生とお話ししました。
3回連続で流産することを習慣流産といい、不育症と考えられるようです。
ただ、2回連続で流産した場合、不育症の可能性を考慮し早めに検査をした方がいいと言われました。
不妊症や流産の原因となる甲状腺機能低下症をすでに患っていますが、甲状腺ホルモンの値も正常値で今回の流産との関連性は低いと言われました。
不育症の原因としては自己免疫性疾患や抗リン脂質抗体症候群などがあり、採血で調べることになりました。
結果はすべて陰性でした。
流産の原因として一番多い胎児の染色体異常ではないかという結果になりました。
生理は1周期のみ見送って、子作りを再開しても良いと言われました。
次の生理が来たら不妊治療を再開していきましょうとなりました。
不育症の診断には至りませんでしたが、また3回目の流産をしたらどうしよう。
それよりも、また妊娠するまでに時間がかかるのかな…
と思うと不安でいっぱいですした。
それよりも、赤ちゃんを失った悲しみで、すぐに立ち直ることできませんでした。
やはり、心拍を確認していただけあって、喪失感がとても強かったです。
ふいに涙がこぼれることもありました。
術後の診察でも、産科が併用されている病院のため妊婦さんたちがたくさん来ます。
正直、流産した後のメンタルで産科がある環境はきつかったです。
気持ちが落ち込んでいるなか、妊婦を見たり、付き添いに来ている子供たちが騒いだり、お父さんが赤ちゃんを楽しそうにあやしている姿を見ると、
居たたまれなくなりました。
近所でもママ友軍団が集まって子供たちとワーワー遊んでいると、気持ちが落ち込んで引きこもり気味になりました。
そんなくまみを見て、夫はなるべく外へ買い物に行ったり、くまみの好きなものを食べに連れて行ってくれました。
心配した友人も話を聞きに来てくれたりしました。
そのおかげで憂鬱になっていましたが、少しずつ元気が出てきて前向きに考えることができるようになりました。
手術から数か月後、一度卵管造影検査をしてみることになりました。

卵管造影検査の結果は特に異常はみられなかったのですが、
卵管のお掃除みたいなもんなんでしょうね。それで、妊娠しやすい状態だと。
すると、まさかの妊娠することができたのです!

稽留流産手術の実体験ブログ:まとめ
2回も流産したのは本当につらかったです。
2度も悲しい経験をして、改めて子供を生むことは決して容易ではないこと。
出産は奇跡なんだ、と実感しました。
同じように悩む方の少しでも役に立てれば、と思い稽留流産手術の実体験をまとめさせていただきました。
この記事を書くのは、正直辛い気持ちになります。
でも、この辛い気持ちを忘れず、命の尊さを改めて感じ、私を支えてくれた家族に感謝。そんな思いで書いてみました。
少し生々しい内容になっていると思いますが、ブログを読んで頂きありがとうございました!
