不妊治療を始め、度重なる検査に心も体も辛そうな妻のくまみ。そんなくまみの姿を見て、ようやく自分にとっての妊活とはなんなのか、考え始めた私。男性専門のクリニックにて血管年齢チェックや精液検査などを受け、残るは男性ホルモン検査の結果を待つのみ!
前回の記事↓



ということで前回の「男の妊活③」の更新からちょっと開きましたが、やっとの更新です。
この男性ホルモン検査の結果を待つ間にも、
妻が頸管粘液検査をして、顕微鏡で視てもらっても、
残念ながら私の精子たち、
全然動いていませんでした…
二匹くらいピクピクしているのがいましたでしょうか…
絶望的でした。
とはいえめげてはいられません!
男性ホルモン検査の結果、
しっかりもらってきましたよ。
そもそもこの男性ホルモン検査では何を調べるのかといいますと、
精子の生産性とか、EDの要因になっていないかなどを探ることができます。
男性ホルモン検査の結果を公開!!
まあ、とりあえずこの検査結果をみてください。
ドクターからの説明を自分で言葉にするとなると難しいので、
ググってみて「こういうこと言われたな」って当てはまる文献を色々なところから引用させてもらいながら説明していきたいと思います。
上から順番にいきますね。
亜鉛
84μg/dlなので基準値内です。
亜鉛は欠乏すると以下のような症状が引き起こされるようです。
重症の場合、亜鉛欠乏症は脱毛、下痢、性的発達の遅延、インポテンス、男性の性腺機能低下、および目と皮膚の病変を引き起こす。
亜鉛は体内での貯蔵機能がないため、摂取していないと欠乏症になるリスクがあります。
不妊治療中の私が気になるのは、インポテンスや性腺機能低下という部分ですが、
まあ、これにおいては検査値的にはクリアです。
つまり私のEDの要因として亜鉛は関係なかったという感じでしょうか。
まあやっぱり自律神経の乱れですね。
じゃあなぜ自律神経の乱れが生じるのかという疑問が残りますが、
これには別の要因があったんです…
LHとFSH
LHとFSHも基準値内なので、検査値的にはクリアです。
LHとFSHに関しては、以下のようにあります。
FSHとLHは、脳下垂体から分泌されるホルモンで、テストステロンは精巣で分泌されます。FSHは、精巣を刺激して精巣で精子を作るよう促す作用があります。LHも精巣を刺激し男性ホルモンの分泌を促す作用があります。LH、FSH、テストステロンがすべて低下している場合は、ホルモン不足ですのでホルモン治療が有効です。FSHが高くなっている場合は、精巣での精子を作る機能が低下している状態です。
テストステロンについては後述します。
とりあえず私の場合、脳下垂体からのLHとFSHの分泌は問題なくおこなわれている事がわかります。
しかし、精子を作るよう促され、作ったはいいけど、
受精に最も深く関与する、
高速直進運動ができる良質な精子が作られていない…ということになります。
コルチゾール
コルチゾールに関しては以下のように記載があります。
ストレスを負荷すると(たとえば、人前でスピーチをさせるなど)、その値は10分–20分ぐらいの間に2–3倍に増加することが知られています。また、コルチゾールは免疫系、中枢神経系、代謝系などに対して様々な生理学的な作用を有します。たとえば、長期にわたって過剰に分泌されると脳の海馬を委縮させることや、炎症のコントロールを悪くすること、また、うつ病の患者ではコルチゾールが高いことも報告されています。つまり、コルチゾールはストレスと身体的・精神的健康を結びつける重要なホルモンといえるでしょう。
出典:労働安全衛生総合研究所
コルチゾールはストレスに敏感に反応するようですが、
とりあえずは基準値内で収まっています。
DHEA-S
まずこのDHEA-Sがなんなのかといいますと、
抗ストレスホルモンであり、次項のテストステロンの原料ともなります。
基準値は30代/男性の場合、1060〜4640ng/ml。
私のDHEA-Sの値は1608ng/mlなので基準値内ではあります。
しかし、ドクターからは、
「ん〜経験上、これだとちょっと低いんですよね。2500くらいはあって欲しいところ。」
といっていました。
テストステロン、遊離テストステロン
この2つ、何が違うのか?という事が気になると思いますが、
LOH症候群(加齢性腺機能低下症)、俗にいう男性更年期障害ですが、
これに対して治療介入する指標となるものが、
国際的には「テストステロン」であり、
国内では「遊離テストステロン」となっているんです。
さらに、国内では、この2つを同時に検査すると、
保険診療の適用ができなくなってしまうために、
基本的に国内では、遊離テストステロンのみを調べるみたいです。
わが国においては,遊離テストステロンの年齢別の基準値についての報告をもとに,血中遊離テストステロン値8.5pg/mLがLOH症候群に対して治療介入を行う基準値としている。
国際的には総テストステロンかSHBGの測定・計算による生物学的活性テストステロンを基準にすることが主であるが,わが国ではあまり行われていない。
またわが国でSHBGの測定,総テストステロンと遊離テストステロンの同時算定が保険診療で認められていないことが原因となっている。
出典:日本医事新報社
じゃあなんで私は2つ調べているのかというと、
もともと保険診療じゃないですし、
ドクター的にも、2つ調べておいたほうが、
より多くの情報が得られて、広い見解を持つことができるからとのことでした。
そして肝心な検査値ですが、
テストステロンは基準値内ですが、
遊離テストステロンは6.5pg/mLと、だいぶ低い結果でした。
ドクターも隣に青文字で、基準値の下限の8.5pg/mLと、
11.8pg/mL以上はほしいかなーってことを書いてます。
8.5pg/mL以下だと、男性更年期障害レベルの数値だそうです。
男性の更年期障害!?
ちょっとショックでした。
本当は緊張しやすかったり、自律神経がバランス悪かったり、
仕事に凄くストレスを感じていたり、EDの傾向があったり…
なんか実際、自分が思ってるよりも遥かに心身の状態が悪いんだな〜って思いましたね。
カルニチン
カルニチンについては特に説明を受けなかった気がします。
あまり覚えていないので説明があったとしても、それほど重要ではなかったと思われます。
まとめ
とまあ男性ホルモン検査の結果はこんな感じでした。
今回の受診を通して自分自身についてわかったことをまとめますと、
看護師の仕事でストレスが溜まりすぎたのか、
抗ストレスホルモンが激減しており、
それが更にストレスに弱い体にしてしまい、
自律神経は乱れ、
男性更年期障害レベルの検査データを叩き出し、
良質な精子が作れなかったり、ED傾向だったりして、
結果的に【不妊】に繋がっていたということなんだと思われます。
もういろいろありすぎて、
じゃあ何をどうしたらいいんだよ!って感じですよね。
まあドクターと相談しまして、
私の場合、とりあえず仕事環境の改善と、
サプリメントで体内環境を補っていこうということになりました。
具体的には、月に8〜9回入っていた夜勤を半分くらいに減らしてもらい、
サプリメントは、前回、精液検査の時にも話したのですが、
今回は抗ストレスホルモンであるDHEA-Sを補おうってことで、
DHEAのサプリメントを処方してもらいました。
実はこのDHEAのサプリメントなんですが、
日本では厚生労働省の認可を得た輸入品しかなく、
ドクター曰く、病院で処方してもらうのが安全とのこと。
調べたら海外のAmazonとか私が処方してもらったサプリのサイトにも、
アクセスはできるのですが、日本には送れません等といった制限がありました。
ちなみに私が処方してもらったDHEAのサプリメントはこれです↓
昔からよく聞くDHAではありませんよ。
もう一度おさらいしますと、
ストレスに弱い方は、気持ちの問題とか、根性論などに惑わされてはいけません。
そもそもストレスに打ち勝つための抗ストレスホルモンが少ないのかもしれません。
「DHEA サプリ」とググってみると、
若返りホルモンとか、妊活に、精子が増えたなどと出てきて、
最近注目されてきているんだなと感じました。
でも入手方法が病院での処方しか安心して買う事ができないのが残念です。
もっと気軽になんとかならないのかと思って色々調べてみたのですが、
こんなものを発見しました↓
このジオスゲニンは、アンチエイジングホルモンであるDHEAに似た構造を持つ植物ステロールです。
日本では、未だDHEAが医薬品区分なので、ジオスゲニンはDHEA代替成分として期待されています。
そもそも、DHEAとは、性ホルモンの前駆体であり、「プロゲステロン」と呼ばれています。
海外のサプリに用いられているDHEAは、この山芋ジオスゲニンを由来とし、合成で作られています。
どうやらジオスゲニンという成分が、DHEAと同じ働きをするといわれているみたいです。
そういうサプリもあるんじゃない?と思って調べてみたらやっぱりありましたよ!

「妊活応援サプリ」と書いてありますが、
それは厚生労働省が、
妊活中の女性に推奨している葉酸400μgが含まれているからです。
しかし、レビューをみてみると、
「海外のDHEAサプリを飲んでたけど山芋習慣に変えた」とか、
「海外のDHEAサプリは心配だからこっちにしました」などという意見があり、
やっぱり国内で安心して気軽にDHEAサプリを買えないと思う方達は、
DHEAと同じ働きをすると言われる「ジオスゲニン」が摂れる、
この山芋習慣などを購入しているんだなと思いました。
気になる方はぜひ。

